冬の愉しみ、冬の試練

　ぶるるっ、寒っ！　今、玄関前のパジェロに置き忘れていたデジカメを取りに行ったのだ。風が狼の遠吠えのような音を立てて、強まっている。今日、釧路に帰るお客さんを丘珠空港に、ＪＲで釧路に帰る仲間を一人札幌駅に送ったのだけれど、午前中は晴れて青空を見せていた札幌とは逆に、行き先の釧路空港は天候不良で欠航が相次ぎ、石勝線も大幅に遅れ、道内120校以上が休校だったそうだ。そんなことは全然知らなかった（倉本聰風に）。

　漂流していたマグロ漁船の三人は生還したが、八甲田山のスキーツアーでは二人が死亡。昔、山スキーで北アルプス雪倉岳への尾根上、天狗原でヘリ・スキーヤーたちが表層雪崩に合ったため緊急救助活動を開始し、結果的に被害者一人のオロクを掘り起こす破目になり、合掌してキャンプを終えたことがある。もちろんわれわれのアタック隊の登山計画はこの馬鹿スキーヤーたちのおかげでおじゃんになった。スキーと冬山の違いさえわからぬ馬鹿は、未だにやっぱり馬鹿なのであるな。山男だったら絶対に死なない単純に危険な雪崩れそうな斜面に、スキー客はいとも簡単に突っ込んでゆき、自分たちが引き起こした雪崩に埋もれて死んでしまう。今回も、ガイドの忠告を聞かずに斜面に飛び込んだ客たちが勝手に死んだらしい。死者を鞭打ちたいわけではないけれども、今後も冬山に楽しく出かけようという馬鹿な輩には、ただただ山を舐めるな、とだけ改めて言っておきたい。

　写真は、午前のゴルフ練習場。ここで、夜になるとレッスンを受けるわけだ。今日も寒風と風雪の中、しっかりクラブを振って来ました。こんなに寒そうなゴルフ練習場でも、しっかりと汗だくになるのがゴルフ。夜に練習している人はいつもほんの数人しかいません。冬に練習をする生真面目さがしっかりとスコアに反映されないのもゴルフの皮肉なところである。どんな趣味だって、やっぱり甘くはないのです。