シュンの日記なページ

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ソロ・スキー

crimewave2007-02-03

 札幌国際に、今シーズン初めてのスキーに出かける。空が晴れ渡っていたから、11時20分出発。12時過ぎに到着し、リフト3時間券を使って15時過ぎまで滑った。ゴンドラ一回リフト4枚分を5回乗ったから20枚分を滑ったのだから、夜になって出てきた筋肉痛も致し方なし、か。昨夜のゴルフレッスンでも腰と足をかなり使ったので、少しへばってきていたかもしれない。

 一度昼食休憩を入れて、タンドリーチキン・カレーを食べる。これはかなり美味しく、前の若い女性客たちも後ろの若い男性客も同じものを頼んでいたのが印象的だった。スープカリーは昨年食べたが印象に残っていないので、やはり定番でよいか、と。中腹にある山小舎「カッコウ」のピザもいけるのだけれどね。

 食べている間中、隣で関西弁で男女が話していた。どちらも関西時代の同級か何からしいが、今は札幌在住で、あまり会っているわけでもないようだ。特に女の会話が面白かった。「朝は酒が残っているんやわ。仕事上どうしても呑まなあかん」「お客を一時間半のセットで入れるんやけど、延長する人も多いんよ」「朝、豊平川で早起きパークゴルフをやっているおじさんたちから一緒にやらんか言うて誘われたわ」「祭りは好きや。ほとんど一通りは見たわ」どんな経緯で札幌に住んでいるのかわからないが、男女とも札幌に長期旅行に来た人たちみたいに、関西人から見た北海道の面白さというテーマでその後も延々会話が続いているようだった。ちなみに女性は本当に水商売だろうか、内容を聞き違えているのではないか、と思わせる、んー、なんというか、地味さであった。

 食事後、今度はゴンドラ同乗の男女の会話。「筋力がないから足首を真っ直ぐに支えていられない」「私も垂直に重心かけているつもりが板に引っ張られる」「走って鍛えないといけないな」「泳ぐの得意なんだから泳げば」「脚力を鍛えないとスキーが楽しめん」「一週間に一度じゃ鍛えられないよ」まさに、全面的に同感していた。

 ソロでスキーに出かけてくると、周りの会話が耳に入ってくる。ゴンドラでは数名で本州から来ている観光客の会話もあり、今日はいくら丼や、いくら丼を食べるんやと豪語する女、コースはたいしたことないわ、こんなもんやと強気のデブ男などの姿も会話も眼や耳に嫌でも入ってくるのだった。

 スキーは本州に住んでいた頃は完全に旅であった。しかし、今は昼近くになって出発し、スキー場で昼飯を食べて、明るいうちに家に帰ることのできる環境下、スキーは単なるスポーツである。ましてや独りで出かけるスキーであればなおさら。スキー場が近くて贅沢だよねと本州の旧友によく言われるのだが、旅に出てスキーをすることのほうがやっぱり贅沢だと思う。こっちのスキーはけっこう味気ない淡々としたものだぞ。

 さて、山を下ったところの朝里川温泉にある日帰り温泉湯の花 朝里殿で久々にゆっくり温泉に浸かる。今日の目的はこれだったと言ってもいい。温泉に浸かるためには、それなりの心地よい筋肉疲労感が必要である。そういう疲労感があったほうが温泉を堪能できると言い換えてもいい。だから、登山、スキー、ゴルフなどの後の温泉、というのが好きなのである。

 その後、この温泉でマッサージを受けようと思ったら混んでおり一時間待ちだったので断念。湯をもらう前に申し込んでおけばよかった。高速で麻生に回り、一気堂で揉んでもらおうと思ったのだが、こちらも土曜日なのでいっぱいだと言う。かくして、スキー・温泉・マッサージという極楽三点セットは、残念ながら完成に至らず。

 帰宅後、篠田節子のホラー短編集『夜のジンファンデル』読了。