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エントロピーな夜

crimewave2007-02-01

 未明に花村萬月『王国記VI 象の墓場』読了。また寝不足である。
 
 さて今日は、エントロピー増大の法則。と言っても、何なのかよくわからないのだけれど、とにかく増大して拡大して大きくなってゆくのだ、物事が。

 これは手を握り合った人と人が手を離した途端に、どんどんどんどん宇宙的に離れて行ってしまうということなのかな、とぼくは夢想したりする。宇宙空間を果てしなく転がり続ける『2001年宇宙の旅』の宇宙飛行士みたいな怖さをイメージしたりもする。あ、あのコンピュータHALに人が殺されたという有名なシーンですね。ちなみにHALをアルファベット一つ分勧めるとIBMになる、というのも有名な話。

 ものごとはどんどん距離を置き、拡散し、その運動範囲は大きくなる一方なのである。とにかく、そういうことなのだと思う、エントロピー増大の法則とは。

 最近mixiのレビューが、それに近くなって使いにくく、困っている。例えば『どろろ』。公開後間もないのに、あまりにもレビューが多すぎて読みきれないのだ。それにレビューのほとんどの書き手の正体がわからない。そのことによる興味のなさ、つまらなさは筆舌に尽くし難い。

 同人だとか、同好会だとか、サークルに所属していないと気の済まない人もいるけれど、これもエントロピー増大の法則。どんどんどんどん離れてゆく。秋ヶ瀬公園で球蹴りをやっていたFCアレスの中から、ぼくが札幌に移住してしまったみたいに(何と具体的で卑近な例であることか(^^;))。

 また、どうしても大きすぎ膨れ上がりすぎると、少し小さな集まりの方に引越ししたくなってしまうことがある。

 今日は、実は会社の新年度第一日。これを機に、役員さんの何人かが親会社から完全転籍したらしい。出向から親会社への復帰を絶った完全な転籍。勇気のあることかもしれないし、やむにやまれぬことなのかもしれない。いずれにせよ、親会社である一大グループ企業は、出向先の会社に社員をどんどん移籍させ、またまた膨れ上がってゆくのかもしれない。

 エントロピー増大の法則は、巷のどこにでもあることなのかもしれない。かと言って懐具合などは決して増大してはくれないのだけれども……。