ちゃんぽんな上京

　鈴木一記のCDをi-podに収録して、そのまま東京に持ってゆく。朝6時台に出て、千歳から羽田へ。羽田の空港ATMで金を下ろしたり（手数料が無料なのでこちらだけ長い列）、携帯で用件を片付けたりして東京本社へ。夜までの長く重い会議。夜には本社の忘年会。若い社員ががつがつと食い物に群がって、先輩社員を近づけないように背中の壁でブロックする文化というのは、いつ頃から出来たものなのかねえ。親の顔が見てーぜ。というわけでこいつらを押しのけて寿司や焼きそばに手を出し、カツサンドをぱくつきしつつ、赤ワインを呑んだり、真澄を呑んだり、よくわからん。

　その後、山手線駅付近ならどこにでもあるような店に入るとすっごい盛況だ。まるで工場みたいなところで加工されつつある製品のようにぎっしりと横並びになって飲んでる。吉野家をマンモス化させたような作りのテーブルだけの店だ。いくら上司に連れられたからといってこればかりはさすがにごめんだ。刺身が美味いっていうけど、いい、いい。まともな店に行って人間らしく呑みてー。上司を説得して隣のカクテルバーへ。ドライマティニもギムレットもそこそこ美味しいではないか。

　独りになって中華料理店で紹興酒で切り上げた夜。いや、最後にビールと野菜サンドをコンビニで買い込んで部屋で切り上げた夜だった。この辺の記憶は曖昧だ。独りで飲むのが一番だね、東京はやっぱり。