根雪

　札幌はこのまま根雪になりそう。初雪が積もってすぐに、ワゴン車が土手道から落ちているのを目撃する。いやだなあ。これから長い冬が始まったところだというのに。先日、富良野-桂沢湖線で大型トラックの運転席が崖からはみ出すように止まっているのを見たばかり。どれも凍結路からのスリップ事故だ。

　雪の降り始めは、慎重な人と、自分の運転技術を過信する人がそれぞれの運命を分ける時期でもある。通勤路で言えば、不安を感じさせる田舎道は、トラック以外の車は姿を消してしまう。交通量全体も減るイメージがある。高速道路下のあまり積雪のない幹線道路などに一般車が集まる傾向になり、除雪が行き届いた高速道路には、より車が集中する。

　ぼくの使う田舎道や山道では交通量が少ないのだが、代わりに危険なカーブや急な傾斜が多い。明日から、二泊三日の道東出張である。ＪＲで向かうことも考えたが、荷物があるので車を運転して峠を越えようと思う。天気がよさそうだから、雪をかぶった道東の大地は、それなりに美しいだろう。美食にもありつけそう。出張もまた楽し、ということである。