シュンの日記なページ

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富良野……滅び行く風景たち

建設中の新病院

 旭川空港で東京のNを拾い、富良野に入った。

 移転する富良野協会病院は駅裏で新病院を建築中(右上写真)。見慣れないデザインの建築物が、冬間近い青空に聳えていた。来年五月にオープン予定。

 一方、来年四月で患者を出してしまう旧病院は、駅前通りと国道の交わる角にあり、この跡地をどう利用するかと、市行政と市民との間に対話がなされている。熱心な市民は構想図を描いてきたりするらしい。道の駅を誘致するなんてプランもあるが、物産センターと介護予防の通所施設を組み合わせた複合施設の建設、あるいは大手民間に有料老人ホームを経営させるなんて案なども出ている。駅前通りから国道方向を見たのが、下の写真。右奥の三階建ての箱型の建物が来年には取り壊される富良野協会病院。

 

 さて、富良野には公衆浴場が一軒しかないのだが、経営者が高齢化して、一二年内での廃業もありうるという話である。日に60人の利用者。風呂も洗い場も脱衣所も昔サイズなで、今の利用人数に対しては大きすぎる。かつて22時まで開いていたが、現在では光熱費ももったいないからと、21時で閉める。民間業者に委託したいが引き受け手がなかなかいない。

 中富良野まで走れば、ショッピングモールに隣接した巨大な日帰り温泉施設がちゃんとある。移動手段のある人は、近場の風呂に入ろうとはせず大きく新しい温泉に出かける。

 お婆ちゃんが洗面器を抱えて独り、目の前の銭湯に入っていった。手前の児童会館に小学生の女の子が同時に入っていった。平和だが、どことなく淋しい光景でもある。