世界の十大クラブ・チーム
浦和レッズは英国の放送局によって世界十大チームの一つに選ばれたのだそうだ。来年の二月に放映される番組に向けて、ヨーロッパと南米以外では初めて選ばれた10チームのうちの1つ。
そんなニュースにさえ職場でじーんと来て眼をうるませているのであるが、最近は試合の一シーンごとにじーんと響いてしまうことが多いのだ。優勝に向けて一歩一歩進んでいるこのひとときが、やけに貴重に思えて、大切に思い、見てしまっているせいか、すぐに涙腺が刺激されてしまう。
今日も山田暢久のゴール・シーンに感激し、横浜Fマリノスのパワープレーを水ぎわで跳ね返し続けるディフェンスに痺れた。どきどきする。一瞬一瞬が。優勝する(と決まったわけではないけれど)間際の興奮は、やはり違うものなのか。
例えば、ネネ。相手チームにいる山瀬。この二人は、二年前に、日本一を決定づける戦いでともに横浜と闘った二人である。その二人が大きな怪我を乗り越えて、敵と味方に別れて、今日必死のプレイを交わしているその光景にじんと来るのだ。二年前の対決を生観戦したときに、印象的だった二人でもあるからだ。
レッズを去った山瀬に対し、今、ネネが世界十大クラブチームの一員としてピッチに戻っている光景、その闘志溢れるプレイで山瀬を止め続けている光景を観て、浦和レッズというチームを、ぼくはただただ誇りに感じてしまうのである。