シュンの日記なページ

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ストーブはまだ弱火

 何しろ灯油代が高いのだ。弱火で日中を過ごす。陽射しが窓ガラスごしに射してくるときにはその陽だまりで暖を取らなければ。

 さて今日のDVD鑑賞は2本。

 『オーシャンズ11』は、周囲の人からつまらないという評価を多く聴いていたけれど、クライム好きのぼくとしては楽しめた作品。D・E・ウェストレイクのドートマンダー・シリーズにししたって、R・スタークの悪党パーカー・シリーズにしたって、J・ボーランド紳士同盟』にしたって、犯罪を行うには仲間集めから始めるのが常套である。その仲間たちは個性が強ければ強いほど、作品の魅力が増すというもの。これがわかっている作家はこの仲間集めだけでも十分にページを割く。この映画は言わばスター・タレントを多く配して、最初から個性を訴えちゃっているわけだから、それだけで見応えあるって感じてしまうのだけれど。その上、タフな仕事に色恋までプラスしてここまで料理しているのだから、贅沢な映画ではないか。

 映画における仲間集めの醍醐味で言うと、ぼくは「戦略大作戦」である。クリント・イーストウッドが仲間集めをやって金塊強奪を図るというおふざけ戦争アクション。

 さてもう一本は昨日に続く『ボーン・スプレマシー』。一作目を見ずにいきなりこれを劇場に見に行ってしまったという妻は、何が何だかわかなかったそうである。だろうなあ。これを見る限り、一作目を作るところから二作目も意識しているような空気が感じられる。ある種同じカラーで同じ役者たちできちんと統一してシリーズ化しているというその製作側の一貫したスタイルにむしろ感心してしまうのだが、逆にシリーズと言いながら予算、キャストがやりくりできずに妥協してしまう(例えばレギュラーがだんだんいなくなってゆくとか)日本映画の不幸を山ほど見ているせいなのかもしれない(あ、寅さんのシリーズなんかは別ですけど)。

 ともあれ、やっぱりこれもラドラムほどねちっこくなく、さっぱりとボーン=マット・デイモンというヒーローものに仕立て上げ、現代に蘇りしランボー・シリーズみたいなものと言っていいのではないだろうか。ランボーよりもずっとセンスがよく、世界中のあちこちにロケして美しい映像を満載しているところが嬉しい。それともランボーではなく、現代のジェイムズ・ボンドといったほうがいいのかなあ。