シュンの日記なページ

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夢の翌日

 昨夜は、普段野球を見ないぼくですらテレビに齧りついて一夜を過ごした。札幌市では日本シリーズ決勝の瞬間視聴率で73%超を記録したという。新庄が最後の打席に入り、その後ファイターズの優勝が決まり、道民にとっては夢のような瞬間が、通り過ぎていった。

 出勤するとやはりその話題で持ち切りだった。札幌ドームで夢に酔い痴れた社員が12名中2名。アリオ札幌でPVの盛り上がりに紛れ込んでいたのが2名。残りは全員がTVに齧りついていたのだそうだ。すすきのは空っぽになり、タクシーは空っぽの車内で運転手がラジオに耳を傾けたろう。ニュース映像は、帰宅途中の客が札幌で構内のテレビ前に集まって離れられなくなっている映像を映し、居酒屋のクライマックスを映し、号外をちぎり取る群衆を映し、ドームでテープまみれ、涙塗れになって周回する選手たちを映し、もう百回も見たような気がする新庄最後の三振を無限に再生する。中日のバッテリーがど真ん中にストレートを放り込む侠気を見せたあたりも憎かった。

 俄かに沸き立った札幌の野球。強ければファンは集まり、人が集まればチームは強くなる。

 人が集まっても集まっても優勝までに十年もかかるどこかのサッカーチームのサポーターにしてみれば、羨ましいような話だ。しかし、かくいう自分も、札幌にいて良かったさ。レッズよりも一足先に優勝の予行練習みたいな、夢の実現を、それがもたらす歓喜の時空を、街中で体感することができただけでも。