シュンの日記なページ

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赤い蕎麦畑

朱鞠内湖にて


 青空が出ていた。風は海にだけ残り、波は相変わらず高い。クッチャロ湖のカモメは減っており、代わりにマガンが湖上に驚くほど沢山飛来していた。見える範囲に、鶴が一羽、混じっている。

 オホーツクの蟹をいつも買ってゆく列車食堂の店は祝日のせいか休業。蟹を諦めて札幌に南下する。美深峠を越えて、幌加内に至ると、蕎麦畑がすべての刈り入れを終えてすっかり真っ赤に染まっていた。日本一の生産量を誇る幌加内の蕎麦工場が忙しそうに操業している。

 バスターミナルの蕎麦屋の名前が「ほろほろ亭」から「せい一」へと変わっていたが、秋の新蕎麦の味は、腰が強くとても喉に染み渡るのだった。

 沼田から高速に乗り、秩父別で道の駅のスタンプをもらいに立ち寄る。札幌に帰り着いたのは14時半。車の温度計が外気温17度を示している。道北でずっと5度から9度くらいの間を彷徨っていた外気温表示が、温かな秋の小春日和に瞬く間に戻っていた。これが道北と札幌を隔てる距離にして350km、緯度にして2度の違いなのである。