シュンの日記なページ

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すすきのは昔、薄野だった

 久しぶりにすすきのに出る。馴染みの佐野丸にて海の幸に舌鼓を打つ。(ちなみに「したづつみ」でも「したつづみ」でも、同じ変換がなされるのは何故なのだろう。「シミュレーション」も「シュミレーション」もどちらも辞書に載っている原理と同じかな。要するに国語の規制緩和?)

 びっくりしたのは、タチが既に出ていたこと。新サンマとタチポンが同じ食卓に供されるのが、季節的に不思議な取り合わせである。これで牡蠣とウニが同居してくれたら言うことないのだけれど、もっと季節感がわからなくなるかな?

 タチポンとはマダチの白子の刺身ポン酢漬けのこと。ピンク色がかって、とても新鮮で何ともふくよかな味で、とても香ばしい。

 二次会の途中で同僚らがホテルのチェックイン時刻だと言うので慌てて帰ったが、そのまま独りで飲み続けることにした。隣に座った三十前後と思われる女性二人がやたら話しかけてきて、何度も彼女らと乾杯したような気がするのだが、徐々に常連の主婦二人で幼馴染ということが判明する。取り立ててお洒落に着飾っているわけでもなく、くつろいだジーンズ・スタイルで、会話もとてもリラックスしている。バーカウンターで呑んでいてもどこかくつろぎ切れずに構えている自分から見ると、日常の義務から一時的に解放された主婦たちのくつろぎぶりが羨ましくなってくる。

 帰りのタクシーの運転手は、すすきののタクシーの多さを嘆いている。未だにすすきのでは駐車違反車両も多いそうだが、タクシーの二重駐車などはさらに多いのだそうだ。場所取りというのが大変なんだそうだ。

 俗にすすきの交差点と言われる北4条西4丁目の交差点に立つ時計塔にしか、今や漢字で表される「薄野」の文字はないのだそうだ。以前に乗ったタクシーの運転手が、ちょっと寂しそうに嘆いていたのを覚えている。世の中では漢字からひらがなの方に移行しようという動きが本当にあるのだろうか? 確かに地名の漢字というのは捨てがたい。だれにでも読めるひらがなより、読めたり読めなかったりする漢字の意地悪さの方が、個人的には趣味だったりするのだけど……。