シュンの日記なページ

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理屈に勝るイメージ

 理屈を教わって、それにそってゴルフの練習をしていると、その理屈を教えてくれている同じコーチが、やってきて、いきなりぼくのゴルフクラブで模範演技を行った。秋の気配のする夜空に向けて、コーチは4、5球を打ち込んだ。ぼくが理屈を完全に理解して体に覚えさせ完全になったと思い込んでいた打球よりずっと強い打球で、当然飛距離だって驚くべき差が出たのだ。

 クラブをよく見て、と言われ、コーチの模範的スイングを見つめる。そのイメージを忘れずに真似してみることを示唆され、続いて、理屈を横に置いて、コーチのスイングイメージでクラブを振ってみる。すると、コーチの打球に近いものが夜空を突き刺すのだ。理屈での限界を、視覚的イメージが捉えた何かがいとも簡単に超えてしまう。

 コーチが何を言いたかったのか、わからない。クラブのスイングイメージはあくまで視覚で捉えたものであり、そのイメージで球を打つと確かによく飛んでくれる。しかしそれまでの理屈で覚えた横楕円のスイングとか、腰のスライドとかいったものをすべて意識からかなぐり捨てるところから、イメージでのスイングはスタートするのだ。それでは、なんのために日頃は理屈で練習しているのか?

 ゴルフはコースに出たら考えては駄目だという。ナチュラルに振り、正しく飛ばすことだけを考え、風景に溶け込むスポーツである、と。そのための思考方法をぼくが間違っているので、コーチはそのあたりを教え込もうとしたのではあるまいか。頭でっかちでは、実戦的にはなれないということを。