シュンの日記なページ

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生まれ変わりを信じるか?

 『ニュートン』を定期購読している床屋に、経営学者が書いた生まれ変わりに関する本を返却した。もちろん本を返すのが目的ではなく、散髪が目的だったのだが、それに合わせて前夜からぱぱぱぱっ、と読んだ感じ。生まれ変わりと思われる例を学術的な発表、記録、論文の中から探し当てたり、退行催眠中の被験者の発言から生まれる前の生命を立証したりするのが、本の序盤に当たる部分で、まあこのあたりが本の中では最も面白い。退行催眠被験者の発言に現れてくる過去の実在の人物、歴史的背景などを考証し、生まれ変わりは実際にあり得るもの、ということを認識すれば、まあ人生観は変わるよな、という本である。

 その後の、精神的な試練だとか、意識は次のステージを求めてより高次を目指すとかいった『幻魔大戦』みたいな部分は、どうかと思うし、人間は何度生まれ変わっても試練を受けて、やっぱりダメな事も繰り返してゆくんじゃないかと思ってしまうのは、常日頃、犯罪小説やノワールを読み漁っているぼくの魂の低級さゆえだろうか?

 しかし生まれ変わりというのは信じている。ぼくの息子は、ぼくの死んだ弟の生まれ変わりじゃないかと常日頃思うのだが、それはどちらもぼくが可愛いと思っていることと、生まれ変わりを望んでいることなどから生まれる幻想なんだろうなあ。

 それでも夢に何度も出てくる風景や、人物などは、生前の記憶なのかなどと、思うことがないわけじゃない。心象風景という言葉は、実はそういうものを物語っているのかもしれない。……などと考えると、確かにどこか楽しくはなってくるみたいだ。