浜離宮を見下ろす朝食会場だけが豪華だ。部屋も会議室もトイレも老朽化していて、とても切ないのに。
研修中ずっと、札幌の部下の女性から駒大苫小牧対智弁和歌山の得点経過をこっそり携帯メールで受け取って一喜一憂していた。勝った瞬間にはにんまり。他人には見られたくない笑顔だ。
夕方に研修を終えて、空港へダッシュ。一便早い飛行機を捕まえたおかげで、雲海、夕陽、落日、夕闇の青と荘厳な地球的風景を眺めることができた。機内は土曜日なのに空いていて、快適だ。
新千歳の空港駐車場から車を出し、窓を全開にして走り出すと、北海道の空気が、東京の熱気でささくれ立った気持ちをやわらげてくれるのだった。