シュンの日記なページ

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駒苫を応援するということ

 今日は朝から、会社では、ラジオから音高く高校野球中継が聞こえてくる。駒大苫小牧高校の甲子園三回戦。相手は青森山田高校だから、それなりに強敵。凄まじい試合内容はプロ顔負けの波乱万丈、ドラマチックを絵に描いたようなサヨナラ二塁打と、殊勲・田中投手のホームへの走塁、ぎりぎりのクロスプレイとなった。このあたりになると、もうラジオではなくテレビをつけて、そわそわしていた職員たちもいつの間にか、背後に並んで一緒に見ている状態。

 ともあれ、何とか勝ててよかった。

 あれ? ところでぼくは、いつから北海道の高校を応援しているんだろうか? と思うと不分明なところが多い。埼玉育ちのぼくは、ずっと埼玉の高校を応援していたのだった。北海道に来てすぐには、旭川実業あたりがベスト4などに進んだので耳に声援は響いていたものの、ぼく自身はまだ応援をしてはいなかった。北海道人としての意識はあまりなかったのだ。

 むしろ浦和レッズを応援し、コンサドーレ札幌に関わるメディアなどのサッカー無知を軽蔑し、道民が一様に応援する読売ジャイアンツ一色の野球カラーに窒息しそうだった。それがいつの間にか、コンサドーレ札幌に優しくなり、ジャイアンツよりも日本ハム北海道ファイターズの人気が一気に高まると同時に、いつしか心で日ハムを応援するようになり、冬季五輪では北海道出身選手を熱烈に応援して、とうとう高校野球駒苫の熱烈な支援者になっている。

 気づかぬうちに風土に染まってゆく。旅人気分で北海道に移住したつもりだった。心は埼玉県民だったりした。未だに自分のなかで二つに分裂する部分がないとは言えない。でも、自然に旅先に馴染み、落ち着いてゆく自分を見つける。北海道はもともと移住者の土地だったはず。その頃の開拓者たちと、ただの旅人気分を一緒にしたらおこられるかもしれないが、誰もが二つの故郷に身を裂かれる思いをして、この大地に住み着いていったのだと思う。

 ともあれ、駒大苫小牧の甲子園三連覇達成を切実に祈る。