シュンの日記なページ

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翻弄

 浦和 4-0 鹿島

 リーグ中断前の試合をこういう形で締め括れたのは大きいと思う。何せ、前節完敗の後、四日後の完勝である。余計にこの価値は高い。リーグ公式戦では圧倒的に分の悪い相手である鹿島にこの点差を見せつけることには、独特の生理的快感すら覚える。

 とにかく前節の完敗が効いたのだろう。伸二のアグレッシブな守備があればこうもレッズは変わるかというイメージに驚いた。そして啓太。不在がやはり響いていたのかと思わせる今日の啓太の存在感。レッズはやはり前線から中盤での守備を要としたチームであり、それ抜きには個人技の披露も華麗なドリブルもあり得ない。

 今日の得点シーンは、ワシントンの二つのゴールはワシントンでなければなかったシーンだと思うし、伸二のループシュートも伸二でなければああも上手くいかなかっただろうから、組織的に崩したと思われるのは、一点目だけ。つまり優秀なタレントがいなければ1-0くらいの試合だったかもしれない。

 W杯による中断後、誰がレッズを離れるのかわからないが、伸二がいなくなることは想定しておかなければならないかもしれない。とすれば、もっとチーム力で点を取ってゆく形を作ってゆかねばならないかもしれない、ということだ。

 ガンバもフェルナンジーニョマグノアウベスで、川崎もジュニーニョで、と上位チームには優秀なFWありきだと思う。でもかつてエメルソンを抱えていたレッズは優勝を逃し、さほどFWでは目立たなかった横浜がその年のチャンピオンに輝いたのも事実だ。

 今日の試合で本当に嬉しかったのは、4-0で勝ったからではなく、あの小笠原の恐怖のセットプレイ攻勢をも凌いで、失点ゼロで終えることができたからだ。攻撃陣が個人で相手DFを数人翻弄したこと以上に、レッズというチームの守備が鹿島という攻撃システムを翻弄してみせた事実の方が、嬉しいのだ。他のチームに比べ、鹿島は守備面でとてももろかったように思う。攻撃的なチームでありながら守備を鍛える、前節の千葉のようなチームサッカーの形をもっともっとレッズは照準に捉えてゆかねばならない、と鹿島を見ていてつくづく感じ入ったものである。