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函館で八海山大吟醸を

 函館の夜。昔から求めていた八海山大吟醸にやっと出会えた。

 吹雪の単独行。一人で八つ峰を越えた。ピッケルで鎖を雪から掘り出しては、それを手繰って上り下りする、鋸歯状の尾根。厳しい山だった。それがぼくの八海山の記憶。

 麓に清水集落がある。そこの民宿では八海山大吟醸を置いているという。蔵元が販売のためではなく、親戚縁者に呑ませるために特別に醸造した酒だという。山岳同志会出身の先輩が、箱でもらえるんだと自慢していたが、ご馳走になった覚えはない。

 そんな二十歳過ぎの頃の記憶を蘇らせる酒を呑んだ。蕎麦麦味噌を舐めながら。塩分の少ない、むしろ甘く深い味わいのある焼き味噌である。おお、人生最良の味!

 函館五稜郭町の蕎麦屋三与右衛門」には何度も来たことがあるのだが、いつも呑み終えたあとのもりそばが目的だったから気づかなかった。菊姫大吟醸も置いてある。これは一杯2000円。ちなみに八海山は1500円だった。船中八策を呑んでから、八海山の存在に気づいた。よかった。

 函館に来たら、ここは外せないな。ちなみに洋酒であれば、レトロな酒場「杉の子」が一押しである。