シュンの日記なページ

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70%満足

 サンフレッチェ広島 1-4 浦和レッズ

 結果は悪くないが内容には不満が残る。大いに残る。

 まず、ミスパスが多い。それ以前に横パスやバックパスが多すぎる。横パスやバックパスというのは、ボールを支配するリズムを作り出すために敢えて前にはボールを運ばずにボールタッチを重ね、スペースを作ってゆく動きのはずだ。そのパスが、ちょっとしたボールのずれ、相手のプレスにより、すぐに途切れる。つまりリズムが作れない。どれもが逆効果になって、リズムを壊していっているように見える。

 パスの種類もスペースへの前向きのパスではなく足元のパスが増えている傾向にあると思う。ワシントンへの楔のパスにしても、衛星的にそのサイドで楔を拾う選手がいない。そう、全体的にボールのない場所でのダイナミックな動きにかけているのだ。だから、読まれやすく、プレスを受けやすい。

 決定的なチャンスを作り出したのは、伸二、長谷部と渡って、裏のスペースを突いたワシントンへの縦パスだった。相手はたまらず後ろから足を入れてのタックルとなり、これが傍目にも厳しいかと思われるレッドカードとなった。

 二点目は、ポンテによる、前節のデジャヴかと思われるような、相手のミスをかっさらったごっつぁんゴールだった。啓太がよくヘッドで競り合ったとは言えるけれど、目の覚めるようなリズムから生まれたものとはとても言えなかった。

 後半、とてもファンタスティックなワシントン、ポンテ、三都州とブラジル生まれのパフォーマンスがゴールシーンを演出したけれども、ポンテはこのスタート地点で最も活躍している旗手の一人。三都州はワールドカップのためかとても燃えているし、何より、山田の縦の動きが素晴らしい。いつでも日本代表に入れたくなるくらいに、運動量も豊富だし、チャレンジ精神に満ち溢れているのは、やはりチーム内競争率の高まりといった効果だろうか。

 それでもまだまだ伸二を機転とした最後列から中盤にかけてのパス回しは、まだまだ危険極まりないし、そんな中でのちょっとしたミスプレイが、いつも失点の原因を作ってしまっている。最後まで気持ちよく、という試合は、今季まだ一度も味わっていない。