シュンの日記なページ

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TAXI NY

 何だか久しぶりに映画を見た。TAXIシリーズは全部見ているから、今日のWOWOW放映を楽しみにしていた。

 リュック・ベッソンの乗りで、主人公はマイノリティ。愛嬌はあるけれど、決して若くもない小太りの黒人女性。大して悪役はブラジルから来た色気たっぷりの美女4人組。この構図が普通ではないよね。チャーリーズ・エンジェルと大向こうを張る逆転の構図なんだ。

 また、警察内部で、いじめに合ってなお敢然としている、勝気なダメ刑事は、元カノがエリートで今やFBIとの窓口役をこなす捜査責任者となっているし、この嫌な性格のおねえさんがまた妙に美女で色っぽい。マイノリティたちが活躍して、エリートを出し抜くという庶民の味方はベッソンの美学なのだろうな。

 特に追い込み方が巧みで、三つの銀行強盗を追跡する間にいつの間にか三部構成となっていることに気づく。三度目は負けねえぞ、っていう緊張感を画面いっぱいに孕んで、ここぞというときに活躍するのが、BMX(自転車です)のメッセンジャーサービス仲間たち。カラードが主に働く会社らしく、美女強盗団を彼ら権力に無縁の身一つの労働者が連携して追い詰めてゆく小気味よさは、素晴らしい。

 アクションシーンはいつものベッソンのものでで、クライマックスシーンもどこかで見たぞ、というものだけれど、寅さん映画みたいに人情の温かみで悪を駆逐するシンプルな構図っていうのは、何べん見ても気持ちのいいものだ。

 ここ何年か見た映画で、いいって思ったのが、『ミニミニ大作戦』と本作だったけれど、昔からカーアクションが大好きだったので、仕方がないか。『60ミニッツ』なんて退屈極まりなかったのだけれどな。