シュンの日記なページ

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シュールなるクロスロード

 16日に東京にゆき、ホルモン屋で猿の会を開き、18日、羽田空港に向かう道すがら、わざわざ東銀座で都営線を下車して、築地の場外市場でホルモン煮&ご飯を食べる。モツ煮で始まりモツ煮で終わる東京出張である、

 築地市場の土曜の朝の喧騒は平日以上にものすごく、その原因のひとつはひっきりなしにあちこちから湧き出てくる消防車とそのサイレンの音の大きさ。

 もしこれがサロベツ原野を抱える豊富町あたりの火災であったら、15km離れた海辺からも聞こえるだろうなと思われる音量を高鳴らせながら、走ってゆく。田舎では決して見られないガタイの大きな消防車が。一台が消えると、またしばらく置いて別の消防車が、やっぱり同じビッグサイズのガタイで大音量を高鳴らせて。

 交差点では禿頭の外人のおっちゃんが若い東洋人男性と手を握り合って、体と顔をべたべたとこすりあわせて、半分は性行為だろうと思われることを路上で行い、その周りを信号待ちの庶民が遠巻きにして、わざとらしく無視している。

 そんな中でホルモン煮を路上で美味しく食べているネクタイ姿のぼくは、未明の3時頃まで数年ぶりの麻雀を打ってきたボロボロの体に栄養を摂取するの図である。隣には犬を連れた若い女性が鎖を操りながら、モツ煮を食べているのである。道路を渡るフォークリフト。その後にかぶさってくる消防車のサイレン。東京ガスのバンもけたたましくサイレンを鳴らしながら疾走してゆく。地下鉄サリン事件の朝もこんなだったのだろうと思う。何だかとてもシュールだ。北海道の片田舎では絶対にあり得ない、文化のクロスロードだ。朝の築地という場所は。