シュンの日記なページ

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物忘れの多い出発

 会社で社有車に替えて新千歳空港に走ったのだが、コートを通勤用の自家用車に置き忘れてしまった。戻れば出発便に間に合わないから、二月の東京、コートなしでの二泊三日出張となった。寒さよりは、その軽装そのものが恥ずかしいかな、というほうで、気分が少しだけ重たい。

 新千歳空港に向かう間に、我が家に本を忘れてきてしまったことに気づく。ぼくは何十年もの間、読むべき本だけは忘れたことがないほどの本の虫だ。むしろ読み終わってしまう恐怖に駆られ多めに持ち歩くことが普通で、読みもしない本をよく沢山持って歩くねえ、と妻や友人に言われているタイプ。そんなぼくが本を忘れたことに気づくと、それなりにショックである。つまり、歳かな、という自覚。

 今回は何の文庫を、と前夜に考えていた。キャロル・オコンネルの『アマンダの影』を寝る前に確かに用意していた。それをすっかり朝出るときに忘れてしまった。空港の書店にて、物色する。アマゾンでばかり本を取り寄せているので、書店で本を買うのは実に久しぶりのことだ。結局、飯田譲治梓河人の『アナン、』を買う。ハードカバーで2001年に出版されたときに買おうかどうしようか迷ったけれど、スピリチュアル・ファンタジーという帯のコピーにちょっとしり込みしてしまったもの。『幻魔大戦』みたいなものを読まされたらどうしようと心配していたものだ。文庫の値段ならまあ惜しくはないので、文庫落ちするのを待っていたのだ。ところが加筆訂正されて『アナン』が『アナン、』に変わっているのが不思議。『、』にはいったい、どういう意図があるのだろう。『アナン。』では、駄目なのだろうか?