シュンの日記なページ

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グッド・バースデイ

 午後には雪もやみ、晴れることが確実視されていたので、今日はスキーに出かけようと決めていたのだが、朝、玄関前の駐車スペースを、昨日の雪かき前と同じほどの量の雪が、またもや埋め尽くしているのを見て、ああ、これでは車がすぐに出せない、と断念。もともとスキーは、ゴルフ同様に、時分の健康を配慮してのことなので、雪かきで十分に体を酷使してしまえば、さほどの余力もない。いや、ないのは気力の方か。

 妻が道をつけ、息子が雪を正面空地の雪山に運び出し、ぼくは夕方になって仕上げにかかった。埋もれたパジェロを掘り出し、農協の給油車が我が家を見捨てないように、灯油タンクの給油口を掘り出してゆく。何という積雪量だろうか。

 息子の部屋の窓から夜中にぼくはよく外を眺める。柔らかなオレンジ色に照らし出された遊歩道のあたりの雪に覆われた光景が、今札幌の冬にこうして生活していることを確かめさせると同時に、その静けさと投影された影たちは、心をいつだって癒してくれるのだ。その窓の向うは張り出し屋根の上に積もった雪で今日はとうとう閉ざされてしまった。窓も開かない。雪下ろしが必要だが、投げる場所には既に大量の積雪が……と、きりがない。

 午前中、読書。午後にはわがホームページの更新。花村萬月ローレンス・ブロックの感想を沢山アップし、『新リア王』も出たことだし、と高村薫のページを追加などした。この三連休、大荒れのおかげで、どこにも出かけられなかった代わりに、東直己『ライト・グッドバイ』『英雄先生』、R・B・パーカー『冷たい銃声』と、一日一冊ずつ読書も進んだ。

 何よりも、ここ数年自分の誕生日の夜を呑み屋のカウンターで過ごし、里帰り中の息子から携帯をもらってばかりいたのだが、三日間ずっと息子と一緒に過ごし、一緒に雪かきもすることができた。スキーへ行けなかったのは残念だったが、元気にいつもまとわり着いてきた我が子に、とても幸せな誕生日を迎えられたことを心の中で感謝している。