ミステリー・イン・アマゾン
東直己『此処にいる理由』という作品が出るらしいと知ったときにアマゾンですぐに予約注文を出していた。その後、アマゾンで東直己を検索すると、『英雄先生』という本が出るわ、『ライト・グッドバイ』という本は出るわ、で、おやおやすっごくがんばっているな、東先生、と、当然、なる。
さてそのすべてを注文し、「ご注文の発送」というタイトルのメールがいつものように届く。本当は「ご注文品の発送」、もしくは「ご注文品の発送のお知らせ」というのが正しく礼儀正しい日本語、と思うのだが、まあ、それは外資系ネット書店の日本進出版なのだから、たどたどしい日本語ということで目をつぶる。
その「ご注文の発送」メールが、二本一緒に来た。ひとつは「此処にいる理由」、ひとつは「英雄先生」だった。
かくして、同じような厚みの封筒が二梱り届く。どちらも破いて開ける。すると、何とどちらも『英雄先生』なのだ。おかしい。「ご注文の発送」の注文番号によると、ひとつの方の『英雄先生』は、確かに『此処にいる理由』のはずなのだ。
正しくは、東直己の『此処にいる理由』はあくまで仮題であって、正式にリリースされるとき、急遽『英雄先生』になったらしいのだ。ちなみに、『此処にいる理由』で検索するとちゃんとヒットして該当ページに飛ぶ。そのページは『英雄先生』のページなのである。『此処にいる理由』という本は、やっぱり、どこにもないのだ。『此処にいない理由』の方をむしろ説明して頂きたいくらいだ。
というわけで今日は返品手続きを取った次第。
※プロジェクトXが終わってしまった。いつか年老いた後、この番組に登場することを夢見て今の仕事を頑張っていたぼくとしては(けっこう本気)、とても残念。