クリスマス・プレゼント
レッズが川崎フロンターレに勝ってサポーターはきちんとクリスマス・プレゼントを受け取ることができた。それでも問題は多々ある。勝因は相手ディフェンダー森の退場に尽きると思う。その割りにレッズは攻撃の締めくくりが常に弱かった。ビルドアップまでは完璧なのに、なぜペナルティエリアに入る時点でボールの扱いが荒くなるんだろう。
要するにストライカーの不在を感じさせるのだ。マリッチはゴールゲッターだが、レッズではワントップのポストプレイヤーとしての役割を与えられているから、ゴールに背を向けることが多い。でもその周りにゴールを狙う選手がいるかというと……
要するにゴール前での専門家がいないのだ。こんなときには、後半川崎が明らかに無失点PK狙いとわかった時点で、4バックにして岡野との2トップにするなどのより攻撃的な布陣が取れたろうに。得点は水ものであり、いつもきょうのように鮮やかなヘッドが二発も決まるとは限らないのだから。
来年はそれをマリッチではなくワシントンに託すといいたいのかもしれないが、今日の試合を見ている限り、個人の脳力よりもシステムの消極性に問題はあるのじゃないかと思う。
それにしても岡野とマリッチ、二人の三十代選手の運動量に敬服。とりわけ岡野の堀之内へのアーリークロス、山田暢久かと思いました。