眩いばかりの正午
昨夜、レッズ北海道サポの忘年会から帰宅すると、家の前は今すぐにでも除雪が必要なほど、大量の雪が吹きだまっていた。我が家には、遮るものとてない石狩湾からの直通の風が吹き付けてくるから、横殴りの吹雪の夜には、よくこういうことが起こる。
そういうわけで、今日は眩いばかりに白い雪を大量に向かいの原っぱに運ぶ仕事が待っている。昨夜の荒れた夜が嘘のように晴れ渡り、ぼくは一時間半もかけて、ママダンプを往復させ、その間ずっとはあはあと息を切らせ、体中汗まみれになっていた。
隣近所4軒ほどの人々も、ほぼ同じ時刻に同じ作業をやっている。まだ雪山は作りはじめで、これが二月には高い山脈ほどになる。今はまだ雪の降り始めだから、降るたびにこの作業をやらないと、我が家は機能しなくなる。車も掘り起こすことができなくなる。
これが真冬の札幌の郊外の風景だ。雪かきが嫌だという人は、札幌の都心にでもあるマンションを選んで住む。郊外の家並みはとても綺麗で、道路にゆとりがあり、自然も豊富なのだけれど、真冬にはこういう作業が必須だ。お金のある家ならば除雪機を買って、まるで趣味ででもあるかのようにエンジン音を高鳴らせながら、効率的に家の周りを均してゆく。もっとお金のある家ならば除廃雪を業者に任せるみたいだ。
午後にはスフィアリーグの録画を全部見て(何と5時間だ!)、夜にはトヨタカップらしいトヨタカップをようやく見る。ハーフタイムには、今日嘘をついたことが露見した息子を叱った。小学生のあまり泣くことのない息子が、涙を拭うのを見ると、こちらまで心が痛む。でも嘘をついたことを放置するわけにはゆかない。大人でも子供でも、ある種の嘘はいろいろな人の心を傷つけてしまうものなのだ。後半のトヨタカップは、あまり心穏やかに見ることができなかったので、後で息子に肩を叩いてもらい、スキンシップでいろいろなしこりを取ることに成功した。