シュンの日記なページ

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極秘情報

 週末を呑み屋で過ごせるのは、とても幸せなことだと、いつもしみじみ思う。というのは週日の呑み屋は仕事がらみが多いけれど、週末は一週間の重い荷物を肩からおろして、自由体になって、とてもさっぱりとした気分で(体は疲労の極地だけれども)、アルコールや美味しい馴染みの食べ物に向かい合うことができるから。

 前置きはさておいて、そうした幸せな行きつけの居酒屋のカウンター。ずっと隣にいた数人のお客さんの一人が、だいぶ以前に名刺交換をした寿郎社の編集者であるということに気づいたのは、だいぶ時間が経過してから。たまたま東直己の新作の話をマスターに振ったときに、お隣から、えっ、新作が出るんですか、と声がかかった。

 その方は寿郎社を退職されて、バイクを飛ばして温泉記事を書く温泉専門のフリーライターになったところなのだそうだ。それはそれで羨ましい話だけれど、寿郎社の情報が入らなくなり、東直己情報も、なくなりつつあるのだそうだ。

 話は寿郎社の今年の特ネタである風間健介写真集『夕張』に及んだりしていった。

 そんな中で、極秘情報がちらりと彼女の口から出る。某有名作家が実はお忍びで北海道に移住しているという話だ。

 えーーーっ、というほどぼくの大好きな、尊敬する、といっていいほどに重要なあの人が、いつの間にか北海道に住んでいるなんて水臭いではないか。言われてみればなるほどという話なのだけれど、いつか石狩市民図書館あたりで、東直己とミニシンポジウムをやってくれないかな、あるいは寿郎社から新刊を出すなどして、北海道の出版界を活気づけてくれないかな、などとあらぬ期待に身悶えする、週末居酒屋の幸福なひとときなのであった。