本当に存在したブーベの恋人
カルロ・ルカレッリやアレッサンドロ・ペリッシノットのイタリアン・ミステリの翻訳者・菅谷誠さんよりさらに情報を寄せていただいた。
やはり柏櫓舎より刊行している『ブーベの恋人』には、実在のモデルが存在したそうで、これに絡んで当の菅谷さんが5-6月にイタリアに出かけたときのことが、朝日新聞の土曜版に掲載され、それはWEB上でも読むことができるそうだ→ブーベとマーラ 小説・映画「ブーベの恋人」。
ぼく『ブーベの恋人』については、映画音楽を何度も聴いていたんだったか、それとも昔映画雑誌『スクリーン』で、大好きだったクラウディア・カルディナーレの映画スチールを見たのだったか? このWEBページを読むと、パルチザンのブーベと村の娘マーラの数奇に満ちた運命に思いを寄せることができるし、しかもそれは実在であったとの話。
菅谷さんはミステリ畑の翻訳者ではなく、むしろ第二世界大戦前後のイタリアの歴史に非常にこだわった人であるみたいだ。ぼくの思春期の映画は実は、ヨーロッパの大戦を題材にしたものが多かった。『ブーベの恋人』は見たはずだが、内容をよく覚えていない。この機会に是非、見直してみたいし、菅谷さんの本も是非読んでみたい。