シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

一日をレッズのために

 一日をレッズのために空けていた。レッズとガンバの事実上の今期リーグの決勝戦みたいに濃密な試合を見るために。
 でも札幌からガンバに移籍した藤ヶ谷が最近レギュラーで出るようになって、めきめき腕を上げ、ついにこの日、最高のパフォーマンスを見せてしまった。レッズは彼に止められた。何度も、何度も。
 不思議なものだ。レッズがこんな風に優勝のかかった試合に関連するとはとても思えないシーズンだった。だけど、いつの間にか、レッズは地盤を作ってしまい、そう、やすやすとは負けないチームになっていた。負傷者続出。退場者続出。エメルソンの思いもかけぬ中途離脱と、新メンバーによる新システムへの急変を余儀なくされることにより、主要選手たちのポジションがめまぐるしく入れ替わったこと。
 いろいろなことが優勝とは逆方向を目指していたのに、いつの間にか、首位ガンバと最後のピークとなる試合をここに来て迎えていた。とても重要な試合であることは、お互いにわかりきっていた。それゆえの魂の入った名勝負になった。
 運命は、だが、そうたやすくレッズの変化を受け入れはしなかった。まだ何かが足りない、そう思わせるものが、今のレッズにはある。正GKや、正ストッパーの不在があり、このゲームが聖地・駒場ではなく、かつての鬼門・万博であったこと。いろいろな現象が、敢えてレッズを優勝へのエスカレーターには乗せてくれなかった。レッズは自分で長い階段を登ってゆかねばならないことを思い知らされた。
 年間王者。その名に相応しいチームになるために、今何をするのか、残り試合をどう闘うのかが、問われる。J2チーム相手になると途端に動きを出し惜しみするような天皇杯のようなレッズでは、そんな名誉を勝ち取ることはできない、ということだ。