カラフル・フェアウェイ

　篠突く雨の中、パジェロを走らせ、東区の会社で仲間たちと合流すると、分厚い雲の合間に青空が見えてくる。北広島プリンス・ゴルフコースに到着する頃には雨が上がり、四人の男女で東コースへ向かう。

　このゴルフ場は11月6日をもって今年の営業を終了するそうだ。コンペが何組か入っていて、練習グリーンはとても混雑していたが、三つものコースを有する巨大ゴルフ場だから、コースに出るとさほどの混雑はなく、じっくりゆっくり回ることができる。

　ひんやりとした空気の中、落ち葉が舞い落ち、降り積もっていて、ボールがその中に入ると、ちょっとやそっとでは見つからなくなる。ＯＢでもないのにロストになる。実に難敵だ。

　この日のドライバーは自分のベストクラスだったと思う。スコアはともかく気持ちよくボールが空を切り裂いて、理想的な方角に転がってゆく風景は、何とも気持ちよい。その代わりパターが全く駄目で、ドライバーで稼いだ貯金をパターで使い果たした。

　あるショートホールでワンオンしたらタオル・プレゼントと聞き、四人中三人がワンオンを果たし、盛り上がる。キャディさんから引き換えチケットを受け取り、スコアカードフォルダーに挟み込む。

　途中で赤い落ち葉を拾う。黄色、茶色、オレンジの多い中で、赤い落ち葉は実に少ない。ヨーロッパ系の森である北海道の落葉は、こうしてカラフルなのだ。グリーンに舞い散った色とりどりの落ち葉たち。

　今年の終わりを見つめながら、冬将軍の影に少し怯えながら、こうして一日のラウンドを味わってゆく。しっとりとした雨上がりの森。カラフルなフェアウェイで……。