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アレックスミネイロ様

 鹿島の選手の応援なんて一生絶対にやることはないと思っていたのだけれど、この夜ばかりは思い切り鹿島を応援してしまった。それもロスタイム1分足らずの時間、ガンバ大阪がリードして99.9%の勝利を目前にしていた時間、あれよあれよボールがガンバ陣内に吸い込まれてゆき、アレックスミネイロが同点弾を叩き込むまでの数十秒の間だけ。
 時計を巻き戻すこと4時間前。レッズと横浜マリノスの試合は、昨年の年間チャンピオン決定戦を髣髴とさせる緊迫感と内容を伴った好ゲームだった。前日の岡野交通事故の報道が水をさすかと思いきや、がんがんに攻めまくる両チームの手に汗握る攻防は、まれに見るてごたえだった。
 何しろ、ぼくはフランスワールドカップ以来ずっと岡田監督が大嫌いなのである。何よりも監督の胸底に透けて見える人間としての冷酷さがいやだ。札幌時代もそうだったが、日本代表監督経験を十二分に使っての選手引き抜き、いい選手がいなければ戦えないという贅沢環境を求める、能力のなさ。そして資金力が乏しくなった札幌を軽く見捨ててゆく冷たさ。何が、札幌に移住してもいい、であるか。こういう調子のいい虚言癖もいやだ。
 そういう監督はマリノスでも、あっちこっちのチームから代表クラスの選手を引き抜き、ディド・ハーフナーまで札幌からコーチとして引き抜き、山瀬を浦和から引き抜いた。最初から引き抜きしかないのよ、この人は。
 そういう点はわかっているから、いい選手のそろったマリノスに勝ちたかった。お前のチームに生え抜きはいるのか? 調べてみるとこの日のスタメンで生え抜きは、榎本達也、栗原、那須、坂田(正確にはフリエ・ユース出身)の4人。ちなみに控え選手では、榎本哲也、上野、大橋(でも水戸・新潟に出向済み)の3人。少し控えめのこうしたスタメンに引きかえ、引き抜きは中澤、河合、田中、奥(怪我の久保や山瀬もいるぞ)とほぼ主要メンバー。
 レッズは、坪井、堀之内、山田暢久、長谷部、鈴木啓太、永井、田中達也と7人、控えでは山岸、内館、平川と出向なしの3人。他に岡野、エスクデロなど、レッズは生え抜きを中心としたチーム作りをしてきた。いわばサポーターが練習場やサテライトの試合から見ていた選手がスタメン起用され、トップチームの戦場に出かけてゆく構図なのだ。
 とムキになっているうちに主題がそれてしまったが、そういう敵愾心があればこそ、昨年のリーグチャンピオンをこんなチームにPK戦で負けたこと、直後のオフに山瀬を持っていかれた事、が悔しく、今日の試合も負けては欲しくなかった。
 結果0-0のガチンコで引き分け。これでレッズの優勝は、ガンバ対鹿島の直接対決の結果が引き分けにでもならない限りすっごく遠ざかるという一戦だったのだ。
 同点の一打を蹴り込んだアレックスミネイロに両手を合わせて感謝したのには、そういういきさつがあったのだ。
 もう二度と鹿島なんかを応援させないでくれ、レッズよ!