シュンの日記なページ

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コンビニのダーティ・ハリー

 夕方の四時頃、我が家から30メートルほど離れた所にあるコンビニに、車が突っ込んだ。ちょうど誰かが立ち読みをしていたら即死するような場所に、深々と車が前から突っ込み、ガラスを粉々に砕いたのだ。当然、小学校から帰宅していたわが息子はその前に走ってゆき惨状を目撃。警察はまだ到着していなかったそうだ。
 夜のニュースで、ぼくはこの事件を確認した。暴力団事務所にトラックが突っ込むという往年の事件ではなく、コンビニに二十歳くらいの男二人の乗用車が突っ込むという現代の若者事情みたいな事件である。
 車を放置して、彼らは逃走した。そして現在も逃走中である。
 息子がよく立ち読みをする店であることから、今の小学生にはとんでもない危険が隣り合わせにあるのだなと心配になる一方で、ダーティ・ハリーが犯人を捕まえるためにガラス張りの店に車で突っ込み、マグナムを引っさげて登場するシーンを、不意に思い出してしまった。
 ダーティー・ハリーの突っ込んだ店がコンビニだったかどうかは、覚えていない。もしかしたら、銀行か何かだったかもしれない。いずれにしたって、ハリーは一般の人から見れば、刑事か犯罪者かわからない行動ばかり取っていた気がする。それでも颯爽と現れるクリント・イーストウッドを見て、誰もが、ああこの人は刑事なんだと納得させられる。それがハリー・キャラハンなのだ。
 今日の逃走犯が刑事であったらどうだろう。「太陽に吠えろ」みたいな若い二人組みの刑事が逃走犯を追いかけているのだとしたら。
 今の小学生には、そんな無軌道な刑事たちのことなんて全然思いつきもしないだろう。二人の逃走犯の方が、現代の映像には、ずっとフィットしてナチュラルだと感じられるのかもしれない。