マッコリの夜
KOREAN-ENというのが、その店の名前。
お昼には、深川で地元の取引先社長と一緒に丘の上のレストランに入り、空知平野とその向うの暑寒の山並みを眺めながら、洋食のランチを食べてきた。
旭川「サンロク」の夜は、この店と決めていたのだ。
店はさほど広くないので、テーブルはいつも、コラーゲンか体脂肪を燃焼成分か何かを求めて集まってきた女性客でいっぱいである。
とても名前を覚えられない真っ赤なスープ鍋には、ハチノスを中心としたおいしい臓物が沢山入っていて、これで舌をいじめてやるとマッコリが程よく進む。韓国の唐辛子は辛くないというが、実際にそう思う。三人で一リットル甕を三つお代わりしたから、単純計算で一人一リットルか。アルコール度数は5-6%ということなのでビールだと思えばたいしたことはない。
だからホテルでビールを買いなおして飲み足したとしてもおかしくはないわけか、とは、翌朝自分で納得させたときの独り言。