薄っぺらな応対
応対を間違えた部下の尻拭いに明日は朝から某取引先社長に謝りにゆくことになってしまった。営業仕事に厚みのない人が、よく考えもせずに、相手の見えないボタンを間違えて押してしまうと、驚くほど厄介な事態になるのは良くあることだ。
午後にあの有名なヤマダ電機に出かけ、クラッシュした件のハードディスクを持って治るかどうか聴きに出かけた。分厚いレンズのめがねをかけた坊ちゃん狩りのぶすっとした店員が修理コーナーから出てきたが、きっとこいつは普通の売り場の店員として使えないから、修理コーナーの奥のほうに普段は隠れているのだろう。そんな推測が見事にヒットしてしまった。
ハードディスクは直りません。付け替え交換となります。
対応はそれだけだった。ハードディスクのクラッシュには物理的なものと論理的なものがあって、その故障の性格に応じて、修理をしているネットショップなんていくらもあるのを知っているから、ヤマダ電機でもその程度のことはやっているかな? と思って尋ねてきてやったのに、あまりのうすっぺらな応対に腹が立った。
ではデータはどうするの?
もう駄目ですね。
駄目って?
ハードディスクにアクセスできなくなったら交換するしかないです。
……だと。もういいや、と思って、外に出た。明日はネットでもう少しまともそうな店を調べて出かけることにしよう。