違うジンギスカン
二日か三日前に家でジンギスカンをやったのにも関わらず、今夜も仕事のあと、連れ立ってヤマダモンゴルに出向く。大きなチェーン店展開を東京でも始めると聴いて既にだいぶ経つので、きっと東京にも足場を築いているのだろう。
そのせいか、以前はオーストラリア産の熟成生ラムが、この店の定番だったが、国内の自前の牧場で生産することになったという貼り紙とともに、熟成生ラムはメニューから姿を消し、ラムショルダーとラムレッグに変わっていた。レッグは油が少ないが、とても柔らかく、ショルダーより100円前後高いだけある。
タレはすすきのの有名な老舗生ラムジンギスカンの店、だるまに酷似している。盗作といっていいくらいに似ているし、イタリア料理に使うような大雑把な刻み方をした唐辛子(正式名称わかりません)をいっぱいたれに振りかけて食べると、肉もたれも文句ないくらいに美味しい。
家でも最近は冷凍スライスものではなく、生ラムを買ってきてベルのたれで食べるのだが、これがまずいというわけでもない。ベルのたれだって北海道人にこよなく愛されるくらいに美味しさの際みだし、生ラムはローストして冷やして食べたくなるくらいに美味しい。
どちらも美味しいのだが、全然違う料理だと思えるくらいに違ってしまうのが、ジンギスカンという一見シンプルそうに見えるスタイルの本当に奥深いところなのです。