シュンの日記なページ

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凍てついた七月

 ジョー・R・ランズデールの同名小説とは似ても似つかない話。
 毎朝のようにストーブをつける寒がりの女性が、札幌の職場にいるのだけれど、彼女の寒がりは、正直言って信じ難いほどだ。夏でも、足元で電熱ストーブをつける。ひどいときには、昼には28度まで上がる一日、朝から灯油ストーブに火を入れて、物議を醸し出す。正直なところ、冬山に連れて行ってテントで一晩寝かせたい。本当の寒さというものを味わわせてあげたい。
 その彼女が、できたての釧路営業所に応援に出かけた今朝、札幌は雨、気温はなんと稀にみる14度。七月ではなかなかにない寒さなのであった。
 ちなみに、ここのところ釧路に転勤移動した若手から、ストーブを買っていいですか? との質問電話が相次いでいた。とにかく朝夕が冷え込むのだそうだ。釧路といえば真夏の最高気温が23度くらい。札幌より10度は低い場所であることは事実だ。25度なんて日には、たいていの市民は、暑さに具合が悪くなるらしい。
 そんな場所に、よりによって寒波の七月、寒がりの彼女は出かけていったわけだ。
 電話をしてみると、今、ストーブ屋さんが来ていると、期待たっぷりに話している。あなたのためにストーブ屋さんが七月に来ているのか? いえ、みんなのためだと思います。というような会話となるのだった。
 しばし経過して、また電話をかける。ストーブは、ストーブ屋さんが持っていってしまった、という。古いストーブなので点検に回されたのだろう。
 彼女のそのときの悲しみや辛さがよくわかる。明日にはぜひストーブが治っていることを祈る。明日の朝には、是非とも七月のストーブに、無事火が入ることを、ぼくは願って止まない。釧路にはクールビズ(28度に室温を保つための服装)は、絶対にあり得ない。