シュンの日記なページ

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『下妻物語』

 念願の作品をやっと見た。息子は修学旅行でニセコに出かけ、妻は早寝したので、一人で焼酎水割りを呑みながら、食い入るように、カラフルな画面に目を釘付けにし、ときどき噴き出しながら、心の底から明るい気持ちでこの映画を見るのである。
 もちろんフカキョンは可愛いし、それが観たさに見ているというところもあるのだけれど、この人は、あんまり映画に出ないんじゃないか? 『リング2』『阿修羅のごとく』くらいしかぼくは見ていない。最近は『農家のヨメになりたい』と『富豪刑事』をフカキョン目的というだけで観ていたけれど、こんな若い娘ッ子キャラに、いい年こいたオヤジが心を癒されてしまうのは何故だろう? 
 コミック以上にコミカルなあたりは、凝った映像、凝った音響、凝った配役、凝った脚本と、とにかく凝りに凝った作りによるところが大きい。原作の創造力というものも凄いが、キャスティングが斬新で、とにかく映像として素晴らしい。かわいらしく、美しく、カラフルな女二人の冒険物語である。とことん一人で生きてゆく格好のよさを追い求めつつも、際立つのは、微細に至るまで伏線を張ったストーリー。荒っぽそうで実は繊細な映画作り。
 映画の快感をいっぱいに詰めたこの作品を、カンヌ映画祭あたりで見せてあげたい。日本にだってこんなキュートな女優がいるのだって知ってもらいたい。そこまで思わせる、ピュア・ジャパニーズ・シネマなのであった。