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サロベツへ

crimewave2005-06-25

 エゾカンゾウの群生の時期、さらに海岸砂丘に多種の高山植物が咲き乱れる時期は今週末をおいて他にない。ということで、サロベツへ、毎年恒例の息子と二人旅。
 道の駅スタンプラリーを交える。「三笠」「鶴沼」「雨竜」「北竜」「幌加内」「美深」「音威子府」「中川」「手塩」と今日だけで9つものスタンプ獲得。
 幌加内では、やはり恒例の蕎麦を食べるが、新蕎麦の季節である八月以降を待ったほうがさらに美味しいはず。
 朱鞠内湖が水を湛えていて、中腹の展望台から眺める雄大な眺めに、息子も感心するくらいだった。
 夕方到着した手塩の公共浴場「夕映」に入る。曇ってきてしまったので、夕映えは見えなかったけれども、天塩川の河口、漁港を見下ろす露天風呂から、利尻が見え、さらにその肩に沈む夕陽が見られるなら、さぞかし素晴らしい沐浴となるだろう。見下ろす砂丘にキャンプ場。今度は、あここでキャンプをやってもいいな、と次なる計画に夢を馳せる。
 サロベツ原野では、原生花園で、期待した以上のエゾカンゾウの群落にため息をつく。見渡す限りの360度の地平線。地の果てまで広がるエゾカンゾウのオレンジの薄霞が、大地を特別な色に染め上げている。これに取り憑かれて何十年という人生。ここの原野にちなんで、息子を名付けたほどに影響力の強い場所。自分の北海道人生をスタートさせた土地。
 民宿「あしたの城」は、たまたま盛況であった。たまたま小学六年生の男女5名が集まって、子供たちは勝手に遊び、親としても楽チンだ。その上、たまたまほぼ全組が北海道移住組だ。要するに若い頃、旅人としてこの宿にやってきていて、それぞれがそれぞれの努力によって北海道移住を果たし、二世を連れてやってきた夜、というわけである。しかもこの宿でのヘルパー経験者が、うち二名。つまり宿にとって、内輪の夜みたいなものだ。
 宿主は懐かしい人々に嬉しいのか、乗り気満々で、全員テーブルを囲んで手巻き寿司を夕食に食す。賑わいの中で、ビールをがぶがぶ呑んで、酔っ払った。子供たちを先に寝かせ、親は、後から床につく。
 サロベツの夜は、大抵こんな具合に宴とともに暮れてゆく。