富良野ゴルフコース

　パブリックなので、謙虚なゴルフ場であるが、何とコース・デザインは、アーノルド・パーマー。ぼくのような初心者は、好天に恵まれたこんな立派なコースを回るべきではないのだ。二打目ＯＢをこんなに食らったのは初めてで、スコアもこれは実に痛い。ブッシュが深すぎ、（刈れよと言いたくなる）、一度それたボールはまず発見不可能。他のゴルフ場なら生きているだろうボールがすべてロストになる。
　このゴルフ場は、富良野の町から麓郷へ上がる間にあるのだが、十勝連峰を背景に、とても美しいロケーションである。平日なのでゆったりと回ることができた。少ないスタッフだが気持ちがいいサービスを（物理的にではないけれど）提供してくれる。風呂はなくシャワー室のみだけど、施設はとても綺麗で整然としている。
　あらゆる意味で贅沢ではなく質素であるが、コクドとともに終焉を迎えたゴルフ場は、今、倉本聰の「緑に返そう運動」の対象になっている。それはそれでいいことだと思う。ゴルフ場の質素化、過剰サービスの撤廃ということが、今後のゴルフというスポーツの方向を少しでも正していけるものなら、それもまたそれでいいことなのではないかとぼくは思う。
　このコース、修行していつか出直してきます。