シュンの日記なページ

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道北めぐり

crimewave2005-06-26

 さんざんラブラドール・レトリーバーののん太と子供たちの遊びにお付き合いしてから、ゆっくりと宿を出る。出かけ間際に、宿主がハウスで育てたレタスを頂いてゆく。瑞々しくて美味しそうだ。
 天候は快晴。利尻が宿の窓からもくっきり。海岸に出て、いつもの砂浜で貝拾いをしつつ利尻を眺め、波の音に心を痺れさせるリラクゼイション・タイム。
 その後、パンケ沼で、水面を渡る風に吹かれ、ビジターセンターで、サロベツクイズを試し、一路豊富温泉方面、大規模草地に上がってゆく。見渡す限りの牧草地。固まって寝転がる牛の群れ。跳ねる陽射しの中で、息子と芝地に転がる気持ちの良さだ。
 ここから、干し草ロールと牛しかいない広大な、ばかでかい風景の中をただただ北上。そのうち勝手に稚内に到着する。
 喫茶お天気屋で昼飯は、リシリアン・カレー。マスターの松ちゃんとじっくり話す暇もないが、客のほとんどが昨夜のメンバーであるところに、息子が驚きあきれる。その後稚内公園に上がり、オホーツク・ブルーとロシア方面を眺め、樺太犬タロの銅像の前で写真を撮る。
 ノシャップ岬経由で、一路海岸線を札幌まで南下するんだぞ、と息子に解説する。ずっと海沿いの道が続いているの? そうだぞ。ごくごくシンプルな道なんだぞ。
 抜海を抜け、こうほねの家で、海岸砂丘の美しさ、利尻の荒々しいスカイライン、海のきらめきを、それぞれに味わう。このあたりもエゾカンゾウが鮮やかに群落を成している。沼にはネムコウホネの黄色い花弁が咲き誇って可憐だ。
 稚咲内海岸に着くと、ちょうど一周したことになる。何度も何度も来ているのに、やはり世界最高の場所ではないかと、ぼくは思う。それほどに現実離れした幾何学的な直線路、火山島、海、花咲き乱れる原野、干し草ロールと風力発電の風車の一列。陽炎の向こうに何十キロ先のトラックが見え、そいつとはいつまで経ってもなかなかすれ違えない。自分の中のスケールが狂う場所だ。
 札幌へこのあたりから4時間超のドライブ。道の駅スタンプラリーの収穫「富士見」「羽幌」「小平」の三つなり。
 帰路は窓を開け放ち、ずっとずっと海風に打たれて帰った。暑い一日を、最高の気分で走ったようなものだ。