シュンの日記なページ

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酸素は悪玉である

 酸素は悪玉だという説を聞いたことがある。酸素はAcid。Acidは毒という意味そのものでもある。地球では酸素が善玉になったり悪玉になったりを繰り返してきたと言う。
 かつて植物が地球に君臨していた時代、地球は二酸化炭素に覆われていたそうだ。植物は光合成によって二酸化炭素の酸素の部分だけを排出する。すると地球からはやがて二酸化炭素が足りなくなり、酸素が多くなる。
 するとそこで恐竜が現われて、植物を大量に食べ始める。恐竜は酸素を吸って二酸化炭素を排出する。一旦地表を覆っていた酸素が恐竜によりどんどん二酸化炭素に変えられ、恐竜はやがて絶滅し、またも地球は二酸化炭素によって生かされる植物たちの宝庫となる。
 その後の哺乳類の時代の延長上にいるのがぼくら人類だ。
 酸素は毒だから、触れたものを酸化させる。そんな酸素を欲しがるのが哺乳類であり人類である。やがて来る二酸化炭素の時代までの間、植物たちの君臨する時代までの掛け橋としての存在。地球はどんな酸素動物よりも長い年月を、もっぱら二酸化炭素で覆われ、植物たちにより生きてきたのだそうだ。
 悪玉の時期、地球が素行不良に陥る時期が、人間の時代だ、という考え方である。H・G・ウエルズの『宇宙戦争』を読んだのは、とてもとても昔だが、決して忘れることのないショッキングな侵略物語だった。火星からやってきたあの最強の生物たちの思わぬラストシーンに、ぼくはさらにショックを感じたものだった。あれほどの怪物たち、文明の騎手たちを滅ぼすほどの毒素の中に、ぼくら人間が生きているという事実に。
 眠く疲れているせいか、突然、こんな話を思い出して書いてしまった次第。