シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

空気を変える選手

 日本代表対ペルー戦感想。
 日本代表のスタメンで、旬の選手と言えば、小笠原くらいか? 代表選手として安泰のメンバーは所属クラブチームがどんな状況であろうと関係なく、いつも代表に呼ばれ、いつもスタメンで出場できるというのがジーコ・ジャパンの特徴みたいだ。
 だから、玉田、三都州、田中、鈴木、宮本と、クラブチームの成績がぱっとしなかったり、クラブチームで干されているメンバーであろうと、負傷気味であろうと、試合勘がなかろうと、ジーコの頭の中にある日本選手ベストラインナップの順番に、試合出場権を獲得することができる。
 海外組はこの上にランクされているから、これらの選手たちはトコロテン式にスタメンの座を奪われる。こんな風に下克上の少ない気風だからこそ、がつがつしたところがない。
 今日の試合で最もハングリー精神を体現していたのは、大黒一人だったように思う。彼が出た瞬間からスタジアムの空気が変わった。
 以前、レッズの試合を見ていて、福田が入った途端にスタジアムの空気が変わるのを肌で感じた。それこそ何度も何度も感じた。福田が体現する空気は、カリスマという言葉に置き換えることができるほどに、きりりと張り詰めたものであり、それは観衆のナチュラルなどよめきを呼び起こした。
 昨夜の試合では大黒だけがそうした風を巻き起こしていた気がする。カウンターでやられたことよりも、そんな選手が一人くらいしかいない代表チーム、ということのほうがよほど問題であるような気がしてならない。