シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

マッコリの宴

 旭川で一泊の出張。何か美味いものはないかと相談すると、部下の女性。
 「旭川はあまり美味しいものがないんですよね」
 「あなたは何がすきなんだ?」
 「辛いものが好きなんです。韓国料理とか」
 では、それでいこうということになり、旭川常駐社員たちと赴いたのが、旭川の「サンロク」(3条6丁目の繁華街を地元ではこう呼ぶ)『KORIAN-EN』へ。焼き鳥やカルビの炭火串焼きなど、日本の居酒屋のように違和感のないものもあるが、美味しいのはコプチャンジョンゴル。モツ鍋で、韓国餅、ハチノス(食べるまで本当の蜂の巣だと思っていて、笑われてしまった。実態は内臓の一部。形は蜂の巣だったな)、豆腐などの鍋で、真っ赤だが、日本の唐辛子に比べれば辛くははないと思う。このスープで雑炊にするととても美味しい。
 他にプルコギ、チジミ、チャンジャ、と定番メニューを食べるが、韓国春雨の炒め物が大変美味しかった。
 しかしそうした料理のすべてよりも驚いたのが、韓国版濁り酒のマッコリ。マッコリは東京の本郷辺りでがぶ飲みしていた酒だが、その頃飲んだ一升瓶と違い、この店では甕に入れて出てくるところが素晴らしい。ひしゃくですくって呑む酒。これぞ宴のイメージではないか。甘酒のようだが、日本酒の濁り酒ほどの甘さはまったくない。炭酸の出てきそうな生酒の旨みを感じつつ、がぶ飲みという言葉が良く似合う、リラクゼイション効果たっぷりのドリンクだと思う。
 呑んでも呑んでも酔わず、食べ物が美味しく、翌朝も宿酔いを感じることもなく、いい酒である。
 メンバー中半分は、鍋も、雑炊も辛くて口にできず、マッコリよりビールを所望するために、客を選ぶ店ではあるけれども、ぼくみたいに好き嫌いのない人間には、たまらなく安息を感じさせる酒&料理のグッド・ディナーなのであった。また必ず来るぞ! そう、心に誓った。