シュンの日記なページ

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忘れていた本

 ときどき、忘れていた本が、我が家にやってくる。ぼくは記憶力がいいほうなので、あれっ、なんだ? この本は……ということはないのだけれど、ああ、こんな本も図書館に予約していたっけなあ、と本が来て初めて思い出すことはある。
 東野圭吾の『幻夜』が、それであり、昨日の日曜日に取りに行ったことは行ったけれども、賞味期限ということもあり、どちらかと言えば新刊だったから読みたかった、ということはある。
 新刊を読むのは、興味ということもあるけれど、一方では毎年の『このミス』のベスト6を選んでゆくという意識も、実は年頭の頃からあったりする。だからそうでなければ、まあ、読まずともいいや、という本は確かに存在するのだ。
 この『幻夜』という本はそれに当たる。『白夜行』の姉妹篇みたいなものだという話だが、二番煎じということならどうも、と思う。それでも今日は百ページを読んだ。いきなり阪神淡路大震災の現場から物語から始まるので導入部としては文句なしなのだ。それに、この作家は何はともあれ、読ませてしまう作家だ、とうことを思い出し、読みながら実感した。
 これはこれで読んでよかった、と思うような本であればいいなと思う。読書というのはそれなりに時間を要する作業である。無駄な時間を過ごしたくないというのは、誰もが思うところ。無駄も大事だとは客観的には思うけれども、未読本が山をなしている現在、やはり無駄は極力避けたいもの。