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【ワールドカップ二次予選】対イラン戦

 相当の人がストレスを感じたではないか。アウェイだから? 標高が1200mと高いから? 海外召集組の久々の起用だから? いろいろなことが言えるかもしれない。でも、ぼくは責任をジーコにすべてぶつけたいと考えている。
 この試合で非常に機能していたのが小野、福西の二人だったのは、明らかだと思う。相手の攻撃の芽を摘み取り、攻守の切り替えの起点となっていた。攻撃のビルドアップは本来ここでは意識されていた。
 だが、前の四人(高原、玉田、中田、中村)のうちプレスに負けずにボールを何とかキープし溜めを作れたのが、中田一人であるというのは、誰が見ても辛い。玉田と中村は体格差を存分に相手に利用されてつぶされていたし、高原は前代未聞のワースト・コンディションで、本来売り物だったはずの体の入れ方の上手さ、ボールを体の内側でキープできる基本技術が、まったくゼロ乃至はマイナスといっていいほど機能しなかった。すぐに交代することもなく時間だけが過ぎてゆく。しかし交代要員とて、体格で勝て、ボールを内側でキープできる選手は置いていない。鈴木の抜けた穴がこんなにも大きいとは!
 しかも最悪なのが、フォワードが守備をしないこと。下がってきてボールをもらおうとしない。前線が高すぎ、中盤が広くなり、そこには相手選手が頭数をそろえているから、組み立てようがない。スペースがなく、日本選手の間合いは遠すぎる。ロングフィードと右サイドからの攻撃しか繰り出せない単調さ。
 しかも加地は相変わらずクロスを上げることができず、何度ものサイド攻撃のチャンスをただのCKで終わりにする。CKといえばどちらもゴールから逃げてゆくタイプのヘッド狙いだから、イランの高さに勝てるという気が全然しない。とことん希望のない試合が続く。
 小野を小笠原に交代した意味がわからない。柳沢と大黒という普段代表でフルに出ていない選手二名が切り札だというのも解せない。
 ジーコは内容は良かったと、どこかの管理職みたいなことを言ってごまかそうとする。日本のサッカーファンの多くが腹に据えかねた試合だったのではないか? 地に足の着いていないこんなチーム作りでよしとする監督に、日本のドイツ・ワールドカップ出場を託さねばならないなんて、なんて悪夢だ。鹿島アントラーズを一生率いていてくれていたら良かったのに。