2005-03-14 春支度 夕方に東京へ移動し、夕暮れ時に下町の橋を歩いて渡っていると、堤沿いに早くも提灯がぶら下がっているではないか。見れば堤に並ぶのは、まだ葉も花も何もないつるつるの枝だけが空に交差しているだけの桜並木。もう半月と少しで、ここの桜は満開になるのだなおと思いつつ足を止めて、川面に映る夕暮れの空をぼおっと見つめてしまった。でも吹きすぎる風は、まだ少し冷たい。足元に雪のないことが、なんとも有難い限りなのだが。