シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

ナポリン

 某ミッション系女子大の教授室で仕事がらみの話をする。外は猛吹雪で、四階の窓の外を雪が舞い狂う。教授がペットボトルからグラスに注いでくれたのが、ナポリンというオレンジ色をしたサイダーみたいなもので、これは先日すすきので呑んだ折に話に出てきたもの。当日同席した担当がその後教授室に持ってきたものらしいが、その後一ヶ月経つのに誰にも飲まれずに冷蔵庫にあったらしい。
 ナポリンとはサッポロビールが出しているもので、リボンシトロンの仲間みたいなものだが、何せ北海道限定発売で、昔からあるものらしい。ヤクルトに似た先頭での人気者カツゲンみたいなもので、北海道の人は皆が知っているのに、本州の人にはほとんど知られていない。
 どんなものでも北海道はテスト販売されるケースが多い。全国から集まってきている比較的新しい土地であることと、寒い、広い、など条件が極端であるところが試験に適しているらしい。自動車メーカーも試走場を零下の極寒の地に作る。
 でもテスト販売されても本州で受けずにそのまま消えてゆく製品も多い。ファンタ・フルーツパンチなんていうのはその典型だ。逆にガラナみたいに北海道限定のまま根強いファンを獲得し生き残ってゆくドリンクだってある。ビールの限定で有名なものはなんと言ってもサッポロ・クラシック。
 ぼくは北海道育ちではないからナポリンと聞いて教授の笑みが理解できなかった。古い味ですが大丈夫ですか? と聞かれたが、サイダー世代なので美味しいですよと応えた。
 ふと窓の外に目をやると、外の吹雪が勢いを増している。まさに北海道限定の吹雪だ。