シュンの日記なページ

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家族の肖像

 家に帰ると親子で「ごくせん」を見ていた。先週末に録画していたものだ。そこに加わり晩酌を始める。「ごくせん」の水戸黄門度は見るたびに高まってきたなと思いながら、こうした定番がドラマでは一番いいのかもしれない、などと惑わされ始めた。
 土曜日にスキーに行こうか、と息子に語りかける。ほんと? と嬉しがる息子。父ちゃんはこの冬まだ一度も滑っていないというと、息子は明日もスキー学習なので今年もう七回目だよ、と言う。母ちゃんも行こうよと息子が言い、母ちゃんは介護の仕事で抜けられない、と応える。むしろ父子でスキーでも行ってくれればそれだけ助かるはずなのだ。
 息子の学年が四年か五年かわからなくなっている自分に衝撃を受けた。十歳ということはわかっているのに。おまえ、四年だよなと訊く。ぼくは今五年で、もうすぐ六年になるんだよという衝撃的な答。会話をしているようでいてしていない。わかっているようでいてわかっていない。息子のスピードに着いて行けない父親だと痛感した。
 サンタさんのことなどもう信じていないだろう? と訊くと、六年にもなるのにサンタさんなんて信じていたらおかしいよ、と笑う。じゃあ、こないだのクリスマス・プレゼントは誰が持ってきたのだ? 母ちゃんだよ、きっと……と正解を当てている。
 息子も家内も自分に増してスピードをあげていると思う。家内の歯列矯正をしている姿にしばらく気づかなかった自分。息子の学年を忘れていた自分。ますます、週末の息子とのスキーが貴重で大切なもののように思えてきた。そして息子をスキーに誘ったとき、嬉しがってくれたことが有難く思えてきた。少し前までの息子は、えー? スキー?といやがるようなそぶりを見せていたのだ。思えば息子だってスキージュニア三級だ。自慢だってしたいよな。相手は実の父親なのだから。