牡蠣（生食用）

　牡蠣の生食用と書かれたビニールパックの正体は何なのだろう。宮城県産生牡蠣を昨夜食い忘れたので、どうしようかと賞味期限を見たら、15日までとなっている。牡蠣ほど賞味期限を厳格に捉えないといけないものもないだろうから、真剣に考える。昨夜はストーブを焚いた屋内で、ストーブから離れたキッチンとは言え、3時間は冷蔵庫にも入れずに放置していたよな。でもちょっとだけ食べてみるか。というわけでレモンを絞って生のまま食べてみる。うーん、でも不安が伴うせいかどうしても今ひとつ牡蠣の味を楽しみ切れない。
　というわけでフライパンにバターを転がし、牡蠣を放り込んで、酒を注ぐ。すぐに火を止めて醤油をかけ食べる。ああ、美味い。ここは赤ワインでもいいのだが、日本酒でもけっこういける。かくして食べ残しは美味この上ない食料として、今日のビールを豊かに彩ったのであった。