正月早々、風邪気味
朝から喉、咳、そして執拗な下痢に悩まされる元旦であった。昨夜来降り続いた雪は、58cmまで積もったらしい。朝には雑煮を食べ、昼にはラーメンを食べるけれど、腹具合が悪くてつらい。
それでも午後には降雪も小康状態となったから、息子と二人で家の前の雪かき作業に一汗かいた。パジェロの屋根にも40cmほど新雪が積もっているが、雪そのものは非常に軽い。ママダンプで玄関前の雪を向かいの空き地にまで運ぶ作業を息子と数十回。スノウスコップで雪を家の横など冬の間とおることのないスペースに投げ込んだり、とにかく疲れる。
年賀状に返事を書いて、投函がてら皆で初詣に出かける。1ブロック離れたところに郵便局、さらにその向かいに神社があって、参詣客で賑わっているのだ。ときどき降りつけて来る雪が霰状なので、気温が上がり始めているのかもしれなかった。
帰宅して、FADVに発言をアップし始める。新刊紹介、年頭の挨拶、昨年のベストなどあれこれやって結局午後はつぶれた。その間ずっと激しく咳き込みながら喉の痛みをこらえる。
夜はついにダウンして、布団に入り、志水辰夫の『ラスト・ドリーム』を深夜まで読んでいた。北海道の函館に始まり、札幌、阿佐ヶ谷、黒松内、タイ、金沢、小松、夕張と、激しく漂白する男の人生を延々新聞小説の乗りでじっくりと描いてゆく著者ひさびさの長編だが、最終章に来て雪が降り続け、雪まみれになる主人公の姿に、昨夜来のドカ雪が重なっていった。
実におとなしめの、ひそやかな、しかし身体的には苦しい元日がこうして終わっていった。ちなみに天皇杯には関心が湧かずとうとう見ないで過ごしてしまった。