シュンの日記なページ

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10センチの敗北

 激しい闘いというものはほんの10センチ刻みの距離で決着を左右する。それを闘う選手たちも、それを裁く審判たちも、集中をとぎらせてはならないのがフットボールというスポーツ、のはず。
 田中達也のシュートシーン、中沢のスライディングの足に払われる可能性のあるグラウンダーのシュートではなく、本来の思い切りのいいライナーシュートを打ち込めれば、あの場面は得点機だったようにも見えた。10センチだけ球を浮かせさえすれば……。
 エメが取られたシミュレーションのシーンはスローで反復された限り本当に削られているように見えた。少なくともそこには10センチだけ見えにくい部分があったのだろう。その上、主審はPK判定では以前にもレッズに重大な局面を運命的に与えたことのある岡田……錆びついた判定能力……。
 最初のがちがちに固まったレッズ選手たちの中でも闘莉王、山田のミスの多さは目を覆わんばかりだった。内館は田中・清水・坂田にいいように置いてけぼりを食っていた。
 わかりやすいほどのマリノスの戦略。中盤を省略して体面をかなぐりすてた不恰好でも勝ちに行く戦略は、J2時代に苦しめられた岡田采配の見事な焼き直しに見える。そいつにてこずらされるあのときのレッズが目に浮かんだ。
 あの熱いはずの鈴木啓太が比較的冷静に試合をコントロールしているように見えた。勝ちに行くという表情が彼の中に見えた。皆があのように戦えば、今日のような結果はきっとついてこなかったと思う。とにかく悔しさを埼スタに持ち越すことになった。残念ながら。